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未習の人は視聴にチャレンジしてみよう!唐沢版白い巨塔

求人にまで見放されてた無職です。

 

鵜飼先生の食っていたおかきは私の半身です。

 

自称ドラマ好きの間でも唐沢版白い巨塔未習の人達が増えて来たようですね。

そう感じる出来事がありました。

なので今回は2003年版白い巨塔の紹介を分かり易くしてみようかなと思います。

邦画やドラマが大好きだけど昔の作品は全話視聴できるか不安という方の為に、どうしてこのドラマが神格化されるかの如く絶賛されているのかを長々と説明します。

 

まずこの白い巨塔というドラマは小説原作のドラマとなります。

作家さんが執筆に至った経緯から既に興味深い作品です。

視聴する時はその辺の情報を検索してから視聴して下さい。

作者はこの作品で何を言いたかったのかな??と自分なりに考察するのも醍醐味です。

 

未習の邦画好きやドラマ好きの人達は、何故このドラマに世代を超えた大量の信者ファンがいるのか疑問だと思います。

なのでネタバレは超少なめで解説してみます。

 

①ドラマ好きでなくとも簡単に分かるくらい金を掛けて製作されている。

 

フジテレビ開局45周年のアニバーサリー記念で製作された肝いり企画です。

潤沢な資金で製作されており作り手の気合と拘りが伝わってきます。

当然ドラマ特有のチープさは殆どありません。

これが神格化され信者を産み続ける最大の理由でしょう。

「こういうドラマはもう二度と製作されない」論はこの点からきてます。

テレビはオワコンって言われているので…

 

②舞台は実在する天上界でありながらも、視聴者にも身近である点。

 

主な舞台は国立の大学病院です。

そこに勤める教授と助教授を中心に物語は展開します。

エリート上級国民(国家公務員)の世界は庶民から見れば現実に存在する天上界です。

しかし病院とは庶民にも馴染み深い場所であり、天上界とも繋がっているが故に不安、恐怖、憤りを感じ、視聴者は物語に没入する事が出来ます。

業界には関係ない一般視聴者でも置いてけぼりにされるという事がありません。

 

③ドラマの人気カテゴリーである医療、法廷、権力闘争を網羅している。

 

医療ものにカテゴライズされており、医療ドラマの視点から語る人が多いのですが法廷ドラマの要素も強いので退屈しません。

当然、そこには泥沼のヒューマンドラマと社会問題も混ざってくるので見ごたえがあります。

医療ドラマといっても救命医療系や神の手医師が病気を無双してゆくような作品ではありません。

それでも組織内の複雑な上下関係と医師個人の信念や立場上の都合が絡み縺れてハラハラします。

これは社会人の支持層が分厚くなる理由の一つです。

 

④出演者は主に人気の中堅~大物俳優を起用しているので重厚感がある。

 

このドラマには「テレビがつまらなくなった」と言われる昨今特有の若手イケメン俳優を軸にするような作り方をしていません。

主要人物はアラサー以上の中高年で固められています。

出演する役者さんもそれなりの年齢という事になるので、キャリアのある方ばかりです。

キャスティングから予算溶かしまくってるのが分かるレベルで豪華。

近年の医療ドラマにありがちな医師が若すぎる問題も全くありません。

医師や看護師の見た目も地味目に設定されておりリアリティがあると認識する視聴者が多いです。

若手は物語の鍵を握る人物であっても脇固め以上に出しゃばる事はありません。

男性ファンが多い理由はこの点一択でしょう。

物語だのクオリティだの言ってる奴らは建前です。

所詮男も女と同じで若くて見た目の良い異性の役者が嫌いなんですよ。

だから若手イケメンを排除したこのドラマが楽しくてしょうがないのです。

 

⑤演技派が敢えてコントのようなオーバー演技をしているのが面白い。

 

ほんわかと漂う昭和風味が辛辣なシーンを笑いに変えてくれます。

はっきり言って辛辣過ぎてしんどいシーンが沢山あります。

しかしオーバーな演技による顔芸のような表情変化と、非現実的過ぎる口調のセリフ回しは思わず爆笑してしまいます。

そのおかげで「辛辣過ぎて草」「論破されてて草」程度の重さで受け止める事が出来ます。

笑えないシーンも大量にありますが名言や迷言も沢山あり、思わず「それな」「正論過る」と共感や納得も出来ます。

役者として現在まできちんと評価される有名な人達が、敢えて白々しい態度を取る様を演じると言う、ややこしい演じ方をしています。

これは世代関係なく笑えると思います。

 

⑥そもそも長寿で人気のコンテンツ

 

白い巨塔は人気コンテンツです。

小説も映像も昭和の時代から人気があります。

作者の先生もご納得の上であればヒットが約束されたコンテンツです。

何度も映像化され、田宮版といわれる白い巨塔は歴代で最も評価の高い作品だと思います。

それを唐沢版白い巨塔信者がデカい声でねじ伏せている状態でしょう。

田宮版世代はネットで絶賛、賞賛を繰り返し崇めるような世代ではありませんから。

かたや唐沢版白い巨塔の世代は、ネットで過激かつ好戦的な発言を繰り返す人の多い氷河期世代なので声のデカさで最高傑作に持ち上げている人が多い気がします。

田宮版の方がハートフルな印象があり、唐沢版より登場人物に温かさや良心というものが感じられます(笑)

こちらも見た方がいいです。

 

 

⑦男社会を描いている。

 

大学病院という組織を、昨今のドラマではありえない男社会として描いています。

役名のある医師は全員男です。

講義やオペシーンに一瞬だけ女医や技師らしき人物が映る程度。

他は大学病院から抜けたという高級クラブのママが登場するだけです。

その代わりナースは徹底して女性のみです。

今なら男尊女卑で反感を買いそうなセリフもちょいちょい出てきます。

男性の肩身が狭くなった現代で女性が殆ど登場しない男の職場を描いているので社会人男性のファンが多いです。

 

⑧男の嫉妬や自己顕示欲、承認欲求を描いている。

 

ドラマで嫉妬と言えば女性の専売特許のような気もしますが、白い巨塔では男性の嫉妬、自己顕示欲、承認欲求が描かれています。

嫉妬といっても恋愛感情からくるものではありません。

見れば分かると思います。

私は教授のそれを嫉妬だとは思っていません。

逆に主人公の承認欲求の方が強烈な嫉妬心を感じます。

男性視聴者はセリフ通り嫉妬だと解釈している方が多いようですが、やはり男性視聴者は単純な方が多いんですね。

御立派に講釈垂れて深読み考察しても主人公=劇中の正論者と解釈しがちなのでしょうか…

池井戸潤藤沢周平原作とは違った意味でサラリーマンが好むドラマといった印象があります。

 

 

⑨2003年から悪化している社会問題

 

放映当時は就職氷河期もしくは、それをまだ引き摺っていた時期のようで教授の娘が就活で苦しむ姿が描かれております。

バイト先でもお嬢様と揶揄され、母親からもフランス文学を勉強した学生に就職先なんて無いとバッサリ切られてしまいます。

父親である教授からも就職するという意思を伝えると「一人で探せるかな?」と娘に可能性すら見出していない様子。

しかも時期教授候補の一人からは、自立できるだけの強さを感じないと言われてしまう始末。

 

しかも彼女の兄は自殺疑惑のある事故で死亡。

職場の闇に病んだナースは病院を辞めて一年休養した後、別の病院で仕事復帰。

そして独身女性患者の事実上の孤独死

主人公夫婦は求めても子供を授からない。

 

就職難、実家寄生、若者の自殺、職場で精神を病む、孤独死少子化

 

なにこのヤバすぎるコンボ…今の社会問題まんまじゃん。

 

ここに関してはジェネレーションギャップとか全くないので安心して下さい。

 

※最後に女性へのお勧めポイント。

 

このドラマの視覚的な意味での見どころはカッコイイ中高年男性や眼鏡男子が白衣やスーツを着て大量に登場するという事でしょうか。

特定の性癖がある女性達には得しかない作品になっております。

 

主人公は同期の内科医好き好きマンで、教授に認めて欲しくてひたすら好戦的な態度で煽り散らす男。

でも教授は主人公の同期の内科医の方を評価しているという三角関係。

それを唐沢寿明江口洋介石坂浩二の三人が白衣を着て演じています。

そこに投下される眼鏡の沢村一樹

2クールから颯爽と割り込んでくる弁護士の眼鏡及川光博と無精髭の上川隆也

それを遥か高見から見下ろす眼鏡に白衣の伊武雅刀

 

男の熱い友情、そして嫉妬と野心が渦巻く聖域。

それが白い巨塔こと大学病院です。

 

本当のお医者さんも好きな人は沢山いますし、大学病院の患者さんも白い巨塔の話を持ち出す人が沢山いるくらい凄い作品です。

 

「財前教授の総回診です」ってやつがコレです。